金利の正しい比較がわかる!キャッシングの一般的な法律紹介

「サラ金でお金を借りると違法な金利をのせられそうだから怖くて利用できない」と想像している方は多いのではないでしょうか?それはただの思い込みだったと知ったら、安全に消費者金融でキャッシングを利用することができて良いと思いませんか?

そこで今回は大勢の方が「なんとなく知っている」程度に留まらせてしまっている、金利に定められた法律についてわかりやすくご紹介いたします。仕組みがわかれば、なぜ金融機関の金利が「○%~○%」なのかがわかり、正しい比較をすることができるようになります。実際に読んだ次の瞬間から活用することができますよ!キャッシングに悩む女性

金利の上限は法律で決まっている

2016年9月現在、利息制限法と出資法によって金利の上限は定められています。どの金融機関であっても、どの程度の借入額であっても、20.0%以上の上限金利を設けることはできないようになっています。

実際、大手消費者金融のほとんどは、「○%~○%」の大きい方の数字が18.0%になっています。大手以外の消費者金融であれば20.0%となっているところもありますが、それ以上でキャッシングをしている金融機関はありません。あったとすればそこは闇金です。

利用限度額で決まる金利

次に金利が決まる仕組みを説明します。実のところ、その%は契約時のキャッシングの利用限度額によって定められています。これも利息制限法で借入額毎に決まっており、借入10万円未満で年20.0%まで、10~100万円未満で年18.0%まで、100万円以上で年15.0%までというように定められています。

話を戻します。
大手消費者金融は自主的に上限金利を18.0%にしているので、キャッシングの利用限度額が100万円を超えない限りは、金利が下げられることはないのです。このため、「○%~○%」の表示を見て「数字の低い方が低金利で返済もしやすいだろう」と考えてしまい、契約した後の金利差に驚いてしまうことが多いのです。

上限金利が20.0%を超える2つの例外

金融機関での一般的なキャッシングの上限金利は20.0%と決まっていますが、遅延損害金と個人間のお金の貸し借りについては例外となっています。

遅延損害金とは文字通り、利用者が返済に遅れた際に金融機関側が請求することのできる違約金です。10年ほど前、「グレーゾーン金利」がまだ蔓延っていた頃は、遅延損害金の上限が借入額10万円未満で29.2%となっていました。その頃のイメージが強く残っていて、サラ金でお金を借りると違法な金利をのせられると思い込んでいるのかもしれません。現在は貸金業法で上限が20.0%と定められているので、仮に返済が遅れてしまったとしても大事にはなりません。

また、個人間のお金の貸し借りにも法律で上限金利が定められており、109.5%となっています。金融機関のものと比べると物凄い暴利に見えてしまいますが、個人間だと「双方が同意すれば自由に金利の設定ができてしまう」ので、念のため法律で上限を定めているというわけです。

キャッシングには借入限度額の法律もある

金利を決める法律があれば、借入限度額を決める法律ももちろんあります。
貸金業法の中には「総量規制」という法律があり、これは「年収の3分の1以上の借入ができないよう規制する」というものです。これによって、利用者が複数の金融機関からお金を借りてしまう「多重債務」に陥ってしまうことを未然に防いでいます。

しかし一部の利用者には、諸事情でそれ以上の借入が必要な場合もあります。その際に頼りになるのが「銀行での借り入れ」と「おまとめローン」です。実のところ、この総量規制というのは貸金業法の1つです。そのため消費者金融はこれに当てはまるのですが、銀行は「銀行法」という別の法律を基準にしているため、年収の3分の1を超える借り入れが可能となっています。

もう1つはおまとめローンと呼ばれる金融商品です。その名前の通り、複数の借り入れを1つにまとめることができます。そうすることによって、借入合計額が100万円を超えて金利を下げることができるというわけです。100万円を超えない場合でも、おまとめローンそのものの上限金利を15.0%前後に設定している金融機関もあるので、多方面からの借金で首が回らなくなっている方は「おまとめローンって総量規制の制限を受けるの?」を参考にしてください。

まとめ

まとめると以下の通りになります。

  • ほとんどの大手消費者金融の上限金利は18.0%
  • 金利は利用限度額によって大きく分けて3段階に決まっている
  • 総量規制によって個人の借入上限額は年収の3分の1までと決まっている
  • おまとめローンは総量規制の対象外

以前と比べれば、金利の上限は法律できちんと定められたため、違法なキャッシングをする金融機関はその数をだいぶ減らしました。しかし、明るみには出ていないだけでいわゆる闇金と呼ばれる金融機関は未だに残っています。一度でも弱みを握られてしまえば、法の力をかりなければならない状況になってしまうので、キャッシングを利用する前には本当に必要かを今一度考えて申し込むようにしてください。