消費者金融は総量規制の対象となるのか?総量規制対象外のキャッシングとは?

カードローン他キャッシングの情報を集めていると、消費者金融の借入条件に「総量規制の対象です」という記載があるのを見たことがある人もいるはず。
とはいえ、キャッシングの知識に自身の無い方はなおさら、「総量規制って何?」という疑問を抱いてしまうはずです。総量規制について理解しておかないと、せっかくあなたが申し込んだ業者からの借り入れができなくなるかもしれません。
総量規制について、しっかり理解しておきましょう。

財布を見てる女性

総量規制のルールを改めて確認しておきましょう

総量規制とは、2010年に完全施工された貸金業法によって生まれた、キャッシングに関する新しい法律です。総量規制に制限されるキャッシングからは、年収の3分の1までしかお金を借りることができません。この法律が定められた背景には、消費者金融などのキャッシングで生活が破綻してしまう人が多かったからということが言えます。
貸金業法改訂により総量規制ができただけでなく、キャッシング全体の金利の見直しが行われました。それにより、以前あったグレーゾーン金利が撤廃されるに至りました。

総量規制の対象となるのは銀行以外のキャッシング

総量規制の対象となるキャッシングを一覧にまとめてみました。

  • 消費者金融のキャッシング
  • 心配会社からのキャッシング
  • クレジット会社からのキャッシング

銀行からの借入以外は、ほとんど総量規制の対象に含まれていますね。気軽に借りられるキャッシングサービスは、ほとんど総量規制の対象だと思って良いでしょう
消費者金融やクレジットカードのキャッシングは、気軽にすぐ借りられるからこそ、返済で生活が破綻してしまうリスクが潜んでいるからですよね。

総量規制で審査が厳しくなった?

総量規制によって、すでに消費者金融などから年収の3分の1以上お金を借り入れている人が、総量規制対象のキャッシング審査に通らなくなりました。それにより消費者金融の審査通過率が以前と比べとても低くなりました。
実際に、総量規制制定以前のアイフルの審査通過率を比較してみましょう。

2006年2月の審査通過率 2016年2月の審査通過率
72.3% 47.8%

10年経つと、明確に審査基準が厳しくなったのことを見て取れますね。

総量規制で自己破産に追い込まれる人が減った

以前は借り入れたお金の返済に苦しみ、自己破産にまで追い込まれる人の数が、いまより多かったです。金利の制限も今より甘かったので、高額の利息を支払い、その返済が滞ると暴力的な取り立てにあうことも珍しくありませんでした。
以前は大手消費者金融のアイフルが悪質な取り立てを行ったことでニュースとなり、一時社会を騒がせたほどです。しかし今では、総量規制ほか消費者金融への取締が厳しくなり、以前と比べ借金で悩む人の数もかなり少なくなりました。総量規制が、私たち債務者の生活を守っているのです。

総量規制で消費者金融は経営難に陥った

総量規制ができたことにより、消費者金融が多重債務者へお金を貸し付けることができなくなりました。それにより、消費者金融はかなり経営が苦しい状態になってしまいました。それにより多くの消費者金融が倒産、大手消費者金融も銀行の傘下に下ることで、なんとか経営を維持しているほどです。

ヤミ金利用者が増えたとも言える?

総量規制が制定される前は、多重債務者でも正規の消費者金融からお金を借りることができました。しかし、総量規制により年収の3分の1以上お金を借りることができなくなりました。そういった方が頼るのは、非正規の貸金業者、「ヤミ金」です。総量規制ができたせいで、今よりむしろ生活が苦しくなってしまったなんて人も、もしかしたら存在するかもしれませんよね。

消費者金融は総量規制の対象だが、例外もある

消費者金融からの借入は、前述した通り総量規制の対象となってしまいます。例えば最高限度額が800万まで設定可能だったとしても、実際に借りられるのは年収の3分の1までとなります。年収150万円だったとしたら、最高でも50万円までしか借りることができないのです。しかし、一部のキャッシングは>例外的に総量規制の対象外となります。

消費者金融のおまとめローンは総量規制対象外

借り入れたお金でキャッシングの一本化が可能な「おまとめローン」は、例外的に総量規制の対象外となります。おまとめローンは、貸金業者で定められた例外のルール、「顧客に一方的に有利な借り換え」となるからです。債務者の生活を脅かさない「一方的に有利な借り換え」のみ、総量規制の例外と設定されています。
消費者金融のおまとめローンは銀行のおまとめローンより金利が高く、一本化によって得られる金利の引き下げ幅が小さいです。しかし、銀行のおまとめローンより審査が甘いという大きなメリットがあるのです。まずはとにかくキャッシングの一本化!と考えている方はなおさら、消費者金融のおまとめローンを使ったキャッシングの一本化をおすすめします。

「顧客に一方的に有利となる借り換え」とは?

貸金業法で定められた、例外的に総量規制対象外となるルール「顧客に一方的に有利な借り換え」とはどんなものなのでしょうか。
一方的に有利な借り換えとは、そのローンに借り換えることにより、毎月の返済額や総返済額が減少する借り換えのことを指します。借り換えで金利は変わらずとも、返済期間が短くなれば総返済額を減らすことができるでしょう。低金利のローンに借り換えれば、返済期間が長くなったとしても毎月の返済額を減らすことができますよね。
そして借り換えたそのローンで、追加の融資を受けることができず「返済のみのローン」であれば、消費者金融のローンでも「総量規制対象外」となるのです。

おまとめローンのによって返済の負担が減る

おまとめローンでキャッシングの一本化を行うことで、借入額の増加に伴い、適用金利を引き下げることができます。支払う利息が減るのですから、当然返済の負担は軽減します。しかし、返済期間がずるずると長くなることで、結局総返済額が増えてしまうこともあります。金利だけでなく返済期間にも要注意です。

消費者金融としては、実は自社のおまとめローンを利用してもらいたい

実は、消費者金融としても「自社のおまとめローンでキャッシングの一本化を行って欲しい」と思っているのです。その理由は、自社のローンで一本化を行ってもらうことで、「他社の利益を奪うことができるから」です。
しかし、おまとめローンの性質上、多重債務者に対して「多額の貸付」を行うことになります。それは債務者が返済不能となるリスクも同時に潜んでいるため、消費者金融にとっては「ハイリスクハイリターン」のキャッシングなのです。

銀行カードローンを使ってキャッシングの一本化が効果大

実は、消費者金融のおまとめローンを使った「キャッシングの一本化」より、銀行カードローンを使った一本化の方が効果が大きいのです。
その理由は言うまでもなく、銀行カードローンが低金利だということ。銀行カードローンでキャッシングの一本化に成功すれば、金利の下げ幅がとても大きいです。銀行カードローンの中には広告に「おまとめOK」など、おまとめローンとしての利用を推奨しているものも少なくありません。

銀行カードローンは総量規制対象外

銀行のキャッシングは、総量規制の対象外となります。なぜなら、銀行は貸金業者ではないため、貸金業法の制限を受けないからです。銀行は、「銀行法」という別の法律の制限のもと営業しています。
銀行のキャッシングである銀行カードローンは、総量規制の制限を受けず、年収によって借入額の制限を受けません。
消費者金融のカードローンはどうしても借入額が小額に制限されてしまいます。もっとまとまった金額お金を借りたいと思った方は、銀行カードローンでの借り入れを行いましょう。

総量規制対象外のキャッシングは審査が厳しい

年収で制限されない自由なキャッシングが可能な、「総量規制規制対象外の借入」は審査基準が厳しく設定されていることが多いです。そうしたキャッシングは総量規制の対象外であるだけでなく、金利が低く設定されているなど、良い条件が設定されていることが多いからです。良い条件のキャッシングを利用してお金を借入れることができるのは、「高い返済能力」を有している人のみです。高い返済能力を有しているというのは、高額の安定収入をもらっており、勤続年数の長い人を指します。銀行のキャッシングと比べ、消費者金融のキャッシングは金利が高く設定されているのは、返済不能となり「貸し倒れ」の状態となるリスクを警戒しているからです。
返済不可能な状態になっても、以前から高い利息を請求していれば、その後支払われるはずだった利息分の損失を減らすことができますからね。

総量規制対象外でなおかつ審査に通りやすい「オリックス銀行カードローン」
オリックス銀行カードローン
金利 限度額 審査
3.0~17.8% 800万円 最短即日

オリックス銀行カードローンは銀行のカードローンなので、総量規制の対象外でのキャッシングが可能です。銀行カードローンなので審査が厳しくなってしまうのでは…?と思われがちですが、オリックス銀行カードローンの審査は少し特殊です。
オリックス銀行カードローンの審査を行う保証会社は、審査基準の違う二つの会社が設定されており、審査は二回行われるのです。つまり審査に通るチャンスは二回あるということです。どちらか一つの保証会社の審査に通ることができれば、無事審査通過となるからです。
審査が甘めで、総量規制の対象外で借入れることができるカードローンを探している方はぜひ、オリックス銀行カードローンを利用してください。

銀行カードローンなら収入のない専業主婦でも利用可能

総量規制対象外の銀行カードローンならば、年収のまったくない専業主婦であっても借入可能となります。配偶者に安定した収入があれば、銀行は「返済能力あり」と判断するのです。専業主婦だって「自分の自由なお金が欲しい」と思う人は多いはず。キャッシング利用を考えている女性はぜひ、銀行カードローンでお金を借り入れてください。

専業主婦におすすめの三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」
金利 限度額 審査
1.8~14.6% 500万円 最短30分

専業主婦でも利用可能な銀行カードローンは数多いものの、中でも私がおすすめしたいのはこの三菱東京UFJ銀行カードローン「バンクイック」です。総量規制対象外で専業主婦でも利用可能なだけでなく、1.8~14.6%の低金利も魅力です。専業主婦の方が小額借り入れを行う場合でも、バンクイックからの借り入れなら低い金利が適用されるでしょう。
そして、何より魅力的なのは、これほど良い条件のキャッシングにして「即時融資」に対応していること。審査も最短30分で結果が出るだけでなく、テレビ窓口を使えばすぐに借り入れカードを発行することができます。
審査を行うのも保証会社のアコムなので、審査の厳しさもそこまで心配しすぎることもないでしょう。配偶者に安定した収入があれば、審査に通るはずです。

まとめ

総量規制について詳しく理解できたでしょうか。消費者金融の他、クレジットカードのキャッシングなど、気軽に借りられるキャッシングは総量規制の対象となってしまいます。
総量規制は債務者の生活を守るための法律、総量規制の制限で審査に落ちてしまったとしても、それは消費者金融を責める材料とはなりません。年収に制限されない自由なキャッシングを希望している方は、総量規制の対象外である、銀行カードローンを使ったキャッシングを行ってください。