自分のことをもっともよく知る存在が、家族といってもいいでしょう。どんなに落ちぶれていても、最後は家族が面倒を見てくれる、そんなかけがえのない存在でもあります。
だからこそ、困ったとき、真っ先に頼ってしまうのも家族です。何かのトラブルでお金が必要となったとき、銀行へいくより家族に相談するという人も多いはず。そんなありがちな出来事だからこそ、家族にお金を借りるということがどんなことか、考えてみませんか。これから借金をしようと思っている人がいたら、ぜひ参考にしてください。
オレオレ詐欺が多い理由
社会問題となっているオレオレ詐欺。親の善意につけ込んだこの悪質な詐欺行為によって、毎年何百億円の被害総額が発生しています。しかし、裏を返せば、「親は子のためであれば大金も惜しみなく使う」という、親ならではの切実な心情を物語っています。
たとえば、これがオレオレ詐欺ではなく、本当にの息子からの窮状を訴える電話であれば、親は迷わず銀行から多額の現金を引き出すことが予想されます。そうした一面を考えると、子どもからすれば親という存在は銀行よりもお得で便利、しかも安心して利用できる金融機関といえるかもしれません。
親の心情からすれば、かわいい我が子が泣きついてきたら、理性も何もなくとにかく助けてあげたいと思うことでしょう。そうした心につけ込む詐欺犯の行為は許しがたいですが、あふれんばかりの親の愛情でどれだけの子どもたちが救われているか、改めて親の存在に感謝したいところですよね。
家族のお金は、自分のもの?
家族は、もっとも身近な存在であり、困ったとき一番に頼りになる人たちです。距離が近いとそれだけ、物事を頼みやすくなり、お金を借りる行為もまずは家族、という人が多いのではないでしょうか。
しかし、家族という存在に甘えすぎて、お金を貸したり借りたりする行為が当たり前になってくると、人間としてもっとも大事な感謝の気持ちやお礼の心が失われ、人間がダメになってしまうという危険性も伴います。
また、家族のお金は、自分のお金でもある、という妙な錯覚を持っている人もいるでしょう。一つ屋根の下に住んでいると、誰のお金が誰のためにあるのかの区別も曖昧となり、そのいい意味でのいい加減さが、親からお金を借りる行為に抵抗を感じさせなくなっている面も否めません。
借金踏み倒しはありか?
家族間の貸し借りで、気をつけなければならないのが、借金の踏み倒し。業者に借りているわけではありませんので、利子の返済も必要なければ、怖い取り立てにおびえることもない。とても居心地の良い債務環境であるといえます。
家族にお金を借りると、「借りたものはきちんと返す」という至極当たり前の道理が通じなくなる恐れもあるのです。借りた相手が家族であっても、準備ができ次第きちんと全顎返済すべきなのは言うまでもありません。
家族名義でカードローンを作る
家族にお金を借りる行為は、直接現金を受けとる形ばかりとは限りません。自分の代わりにカードローンを契約してもらって銀行や消費者金融からお金を引き出す。これも立派な「家族からの借金」といえるでしょう。
家族名義でカードローンを作ることは、知人や友人には決して頼めないことです。収入のない自分に代わって、夫や親名義でカードローン契約をすれば、返済の原資は家族の収入となりますので、金融機関も安心して契約を結べるわけです。
しかし、できれば家族の力を借りず、自分名義でカードローン契約したいものですよね。家族の力に頼らない収入が欲しいものです。
夫の収入をあてにカードローン
専業主婦などがカードローンを利用する場合、返済は夫の収入から、ということになりますので、これもいってみれば借金みたいなもの。しかも、夫の善意があれば返す必要のない借金です。これも家族という存在がなければ成り立たない借金システムです。
専業主婦が消費者金融などでカードローンを契約する場合、夫の同意を必要とします。つまり、夫の了解を得なければカードを作れないということになってしまいます。そんな主婦のために、夫の同意を必要としない銀行のカードローンというのもあります。
専業主婦なら、銀行のカードローンがおすすめでしょう。先述の通り、夫の同意も必要ありませんから、家族に内緒でお金が借りられます。そして、融資の上限額もありません。消費者金融よりお得で便利なカードローンといえるでしょう。
甘えすぎるのはダメ!
家族の中のお金の貸し借りだからといって、節度を保つのは大事です。直接お金を借りた場合は、金額もきちんと把握して、期限を決めて返すようにしましょう。そして、家族の収入をあてにカードローンを契約した場合は、無茶な引き出しは控えること。これを肝に銘じてやるようにしたいものですね。
まとめ
家族にお金を借りた場合も、感謝の気持ちを忘れずに持ちましょう。くれぐれも、当たり前みたいな気持ちで借りることのないように。大切な家族の絆を失わないためにも、健全なお金の使い方を心がけましょう。