債務整理で人生をリスタートする方法

債務整理とは、債務者を重い金利地獄から救うひとつの方法です。
世の中には借金の返済ができずに苦しんでいる方が多く存在しますが、こうした方が、どうすることもできなくなってしまった借金を解消させるために、この仕組みが作られました。
どんなに多額の借金であっても、法律で整理できない借金はないのです。
借金の返済に悩む方は、この債務整理について覚えておきましょう。
多数の借り入れがある状態で行う借り入れについては「他社から借り入れがあっても大丈夫?」を見てみてください。

弁護士が指差している


債務整理はひとつではない

債務整理には下記の4つの方法があります。
借金の額やそれぞれの状況に応じて正しい手法を選択する必要があります。

  • 過払い金返還請求
  • 任意整理
  • 自己破産
  • 個人再生

過払い金返還請求という債務整理
じつは過払い金返還請求は多くの人が対象となるかもしれない債務整理の一種です。
ここ10年ほどで消費者金融から借入れを行ったことがある人は、もしかしたら対象者かもしれません。


違法な利息の返還請求

過払い金とは、消費者金融などに払い過ぎた利息のことです。
これまで多くの消費者金融が法律の網目をくぐって、いわゆるグレーゾーン金利での貸付けを行っていましたが、現在では過払い金の返還請求をすることは当然の権利として認められています。


債務整理のメリット・デメリット

債務整理を利用すると、ブラックリストに載せられてしまうという噂もありましたが、そのようなことは一切ありません。
ただし、返還請求をした会社からは二度と借入れを行うことができなくなる場合もあります。

任意整理という債務整理

任意整理とは任意で借金を整理することです。
ある程度、借金の負担を軽くしたい時に最適です。

もっともポピュラーな債務整理

債務整理のなかでもっとも多いのがこの任意整理です。
裁判所を通すことがないので、書類をあれこれと用意する必要もありません。

任意整理のメリット・デメリット

自己破産、個人再生のように官報への掲載はないので、第三者には知られません。
しかし、5年間はブラックリストに載ってしまうので、その間に新規借入れをしたりクレジットカードを作ることはできません。

自己破産という債務整理

自己破産とは裁判所を通じて、借金を免除してもらう債務整理の一種です。
客観的に見て支払いが困難と判断された人ならば基本的に利用できますが、ギャンブルや浪費ゆえに困窮している人は利用できません。
しかし、借金帳消しといっても良いことばかりではありません。

自己破産のメリット・デメリット

借金がなくなり、取り立てもすべてストップします。
しかし、10年はブラックリストに載っていて、ローンを組むこともできません。
マイホームはもちろんのこと、20万円以上の価値があると見なされた財産はすべて処分されてしまうこともあります。
3カ月から半年は取締役、後見人などにつくことはできません。


個人再生という債務整理

個人再生とは裁判所を通じて、借金を減らしてもらう債務整理の一種です。
多重債務を抱えている人が人生の再生のために利用するものであることから個人再生と呼ばれています。

個人再生のメリット・デメリット

借金が大幅に軽減されるうえに、マイホームを手放さなくてもすみます。
自動車などの20万円以上の価値ある資産を処分する必要もありません。
自己破産のような制限もなく、比較的誰でも利用しやすい債務整理です。
しかし、10年はブラックリストに載ってしまうのは自己破産同様です。


債務整理を利用するには

債務整理と一口にいってもさまざまなものがあります。
まず、どれを利用すべきなのかさえ迷うところです。

専門家に相談する

債務整理を利用するにあたっては弁護士、行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。
裁判所を通さない過払い金返還請求や任意整理ならば、自分でできるのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかし、借入先の消費者金融などは専門家を対応させています。
個人では太刀打ちできず、話を有利にすすめられない可能性もあります。

もちろん、専門家に依頼するにはある程度の出費も必要です。
しかし、費用対効果を考えても、債務整理は専門家に相談した方が断然お得と言えるのではないでしょうか。
まずは、インターネットなどで債務整理に強い法律事務所などを探してみることをおすすめします。