不要なものを売る

お金がない、そんな困難に対するシンプルな答えが「物を売る」です。部屋の中を見渡せば不要になった物の一つや二つ見つかるもの。やらなくなったゲームソフト、着なくなった服、聞かなくなったCDなど、処分できてお金も手に入れば一石二鳥です。あくまで断捨離目的ならば二束三文で売却してもいいでしょう。面倒ごとが嫌なら捨ててもいいかもしれません。しかし、お金がなくて金銭的なリターンを期待しているなら、売却する方法は少し頭をひねらなければなりません。

古本屋


リサイクルショップで売る

手っ取り早く売りたいならリサイクルショップです。出張で買い取りもしてくれます。しかし、お金がないときに物を売る手段として必ずしもベストな方法とは言えません。雀の涙ほどのお金で買い叩かれてしまうケースがほとんどだからです。もちろん査定が気に入らなければ売らないという選択肢もありますが、どこのリサイクルショップに持って行っても査定額がそれほど変わることはないでしょう。リサイクルショップはお金がないときに物を売る場所というより、掘り出しものを見つける場所という認識が正しいかもしれません。


質屋で売る

最近ではリサイクルショップと質屋の境界線は曖昧になってきていますが、本来は明確な違いがあります。質屋は本来、物を担保に期限付きでお金を貸し付けるところです。貸付金額は査定によって決まります。通常3ヵ月ほどの期限の間に貸付金と利息を返済できれば、物品の所有権が質屋に移り、これを質流れと呼びます。もっとも、物を対価にお金を手に入れるという意味では変わりありませんので、お金がないときの駆け込み寺と考えて問題ありません。質屋はブランド品を高く買ってくれる傾向があります。お金はないけど昔買ったブランド物のバッグや貴金属は大切にしているという方なら、質屋に持って行くといいかもしれません。また、質屋には上述したように買い戻せる期間がありますので、一時的に担保にして後でまとまったお金が手に入れば買い戻す、といったこともできますね。


ネットオークションで売る

とくかくお金がない、なるべく高値で売りたい、ということであればネットオークションがベストです。店舗などだと中間マージン分もあり、とても安く買い叩かれてしまうこともザラです。その点オークションなら、しっかりと買い手がつくものであれば、ある程度満足いく値段で売却できるでしょう。写真や説明文が大きく入札に影響してくるので、テクニック次第で儲けを大きくできるとも言えます。ネットオークションのデメリットとしてはその手間、落札者とのトラブルが挙げられます。未経験者がいきなり始めるには大変かもしれません。


高く売るために

どういった手段で物を売るにせよ、売値に影響してくる二つの要素があります。その要素とはシンプルに「状態」と「人気」です。この要素は今物を売る予定がない方にも知っておいていただきたい重要なものです。詳しくご説明していきます。

なるべく新品の状態に!

高値で売るためには、なるべく物品をなるべくいい状態に復帰しましょう。見た目をキレイにするのはもちろん、付属品があればそれらも同梱します。買ってきた時に入ってきた外箱もあればベターです。逆にキズ、割れなど破損は買い取り価格には大きく悪影響してきます。普段から物持ちがいい人であればあまり意識をする必要はないかもしれませんが、意外と売るときになって「大事にしておけばよかった…」なんて思うものです。もうごまかしの利かないダメージが物品にあれば、残念ながら教訓と思うしかないでしょう。今、お金に困っていなくても、近い将来身の回りの物を売ってお金を捻出しなければいけない場面に出くわすかもしれません。得てして買った時には売る時のことなど想像しないものです。売るにせよ、持ち続けるにせよ、物を大事に扱って損はありません。


人気が冷める前に売る!

特にITガジェットやゲーム機、ゲームソフトに顕著ですが、リリースからの時間が買い取り価格に大きく影響します。ITガジェットやゲーム機は新しいモデルが出ては前のモデルの価値が下がり、その繰り返しです。ゲームソフトも続編がでると、前作の価値は一気に下がります。アンティーク的価値があるものはごく一部で、基本的には新しいほど人気があり、高く売れるのです。売るタイミングも重要だということですね。新作にはリリース予定がありますので、ある程度需要の移り変わりを予測することができます。インターネットで中古相場を見るのも参考になるでしょう。


まとめ

お金が欲しくてものを売るなら、まずオークションがオススメです。買い手がつかないものはリサイクルショップや質屋で売ってしまいましょう。二束三文になってしまうかもしれませんが、売れないよりはマシです。少しでも高値を狙うなら、美品の状態をキープすることは必須です。人気のほとぼりが冷めると一気に売値が下がってしまうものあるので注意が必要です。