消費者金融のカードローンを比較していていつも思うのは、「金利が高い」ということ。
これから、どうして消費者金融の金利が銀行カードローンとくらべて高く設定されているのか、それを説明します。
どうして消費者金融の設定金利は高いの?
そもそも、どうして消費者金融のカードローンでは金利が高く設定されているのか。そのことがわからないと話が進みません。
大手消費者金融のカードローンせって金利を見てみましょう。
消費者金融名 | 設定金利 |
プロミス | 4.5~17.8% |
アコム | 3.0~18.0% |
アイフル | 4.5~18.0% |
モビット | 3.0~18.0% |
ノーローン | 4.9~18.0% |
どの消費者金融が設定している金利も、あまり大きな違いが無いのが見て取れるはずです。これにはもちろんいくつか理由があります。
審査基準の設定が甘い
消費者金融の金利が高いのは、それに見合うだけ審査基準が甘いからだといえます。
一概には言うことができないものの、金利が高いカードローンは審査が甘く、低金利のカードローンは審査が厳しいです。
貸し倒れのリスクを警戒している
審査が甘いということは、それだけ収入が少ない人や過去のキャッシングで問題を起こした人にもお金を貸し付けているということです。
審査基準を緩めることによって、消費者金融は貸し倒れのリスクを警戒しなくてはならなくなるのです。万が一債務者が返済不可能になった時の保険として、多めに利息を請求するから、という理由で消費者金融の設定金利が高く設定されています。
貸金業法で規定されている
2006年ごろから改定が続き、2010年に完全施工が行われた貸金業法によって金利の上限が設定されています。現在定められている法定金利は以下のとおり。
借入金額 | 上限金利 |
10万円以下 | 20.0% |
10万円以上100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 14.0% |
大手消費者金融のほとんどが、カードローンの上限金利を18。0%としています。
これはつまり、大手消費者金融のカードローンは限度額を低くとも10万円に設定することが多いということ。大手消費者金融はほとんどが、上限金利設定いっぱいで設定しているということです。
消費者金融の中には上限金利を20.0%と設定していることがありますが、この場合は限度額設定を十万円以下で設定することもあるということです。
サービスが充実しているから
消費者金融のカードローンは借入時に利用できるサービスが豊富です。自動契約機を利用した即日融資に始まり、はじめてのキャッシング時に利用できる無利息サービスも消費者金融ならではのサービスです。他にも女性専用のレディースローンなど、特に消費者金融の使いやすいサービスには枚挙に暇がないです。
早い審査や融資に見合った手数料が、この高く設定されている金利だと言えるでしょう。
消費者金融以外の設定金利はどうなの?
消費者金融のカードローンは、どこも一律して似たような設定だということはわかりました。では、他の業者が運営するカードローンの設定金利はどの程度なのでしょう。消費者金融の金利と比較してみましょう。
銀行カードローンの設定金利
銀行カードローン名 | 金利 |
三菱東京UFJ銀行カードローン | 1.8~14.6% |
三井住友銀行カードローン | 4.0~14.5% |
みずほ銀行カードローン コンフォートプラン |
3.5~14.0% |
住信SBIネット銀行カードローン | 1.89~7.99% |
消費者金融のカードローンより金利設定にバラつきがあるのが見て取れるはずです。
そして何より、金利が消費者金融より低い。この低い金利にももちろん理由があります。
金利が低いが、審査が厳しい
銀行カードローンは金利が低いです。消費者金融のカードローンと銀行カードローン、例えば10万円借入れたとしても支払う利息の金額が数千円違います。
ですがこれだけ良い条件でお金を借りるためには、それに見合うだけの厳しい審査をクリアせねばなりません。消費者金融の審査は優しく、たとえアルバイト・パートだったとしても審査に通ることがありますが、銀行カードローンではそうもいきません。
最近かなり審査基準も優しくなってきたとはいえ、銀行カードローンの審査に通ることができるのは、ある程度以上の収入があり、正社員として働いている人。アルバイトの身分でお金を借入れることができる銀行カードローンは稀です。
信販系カードローンの金利
カードローンを運営しているのは、消費者金融や銀行ばかりではありません。クレジットカード業務をメインに扱う信販系企業もまた、カードローンを運営していることがあります。信販系カードローンの金利を比較してみましょう。
信販系カードローン名 | 金利 |
三井住友カード「ゴールドローン」 | 3.5%~9.8% |
セゾン「MONEY CARD」 | 15.0% |
セゾン「MONEY CARD GOLD」 | 6.47%~8.47% |
オリコ CREST | 4.5~18% |
金利の設定にバラつきがあることがわかると思います。信販系カードローンは、消費者金融や銀行とも違う、独自の設定を組んでいます。
金利設定だけでなく、審査基準も独自の設定が組まれており、他のカードローン審査に落ちたけれど信販系カードローンの審査には通ったという人がいるくらいです。
実は狙い目、信販系カードローン
信販系カードローンは金利が低いだけでなく、利用履歴に応じて金利が下がるサービスなど、独自の使いやすいサービスがそろっています。
即日融資に対応した信販系カードローンも少なくありません。大手消費者金融や銀行カードローンほどの知名度こそないものの、キャッシングを助けるサービスが揃っているなど、実はとっても使いやすいカードローンが多いです。
金利設定はまちまち
金利の設定はカードローンを運営する会社によって違います。
大手消費者金融のカードローンはどこも似た設定が組まれていますが、この金利設定には貸金業法などとの兼ね合いなど、きちんと理由があったのです。
そして銀行や信販会社のカードローンの設定金利など、他業者のカードローン設定金利も把握しておいて、それぞれの金利を比較しましょう。
もちろん金利だけでなく、審査基準やサービスも合わせて比較するのを忘れないでください。