おまとめローンと年収の関係性。おまとめローンで借りられるのはいくらまで?

現在、日本では複数の金融機関から借り入れをしたとしても何ら問題ないという事になっています。

審査に通る、通らないは別として、複数の金融機関からの借り入れは可能です。

しかし金融機関は全てが同じ金利で融資してくれるわけではなく、何より返済日等もそれぞれの金融機関で違っています。そのため、複数の借入先が出来てしまうと、人によっては途中で借金の管理すらできないという状況に陥ってしまうことも少なくありません。

借金を上手に返済するためには、自分で残高がどれくらいあるのか、返済日はいつか、金利は何%かといった事を十分把握しておく必要があります。

沢山の借入先があるとそういった把握が出来ずに借金の自己管理が出来なくなってしまう場合があるため、まずは自分の管理下に置くためにも借金をまとめる事を検討してみましょう。
その方法の一つが「おまとめローン」です。

給与明細を持つ男性


おまとめローンのメリット

「おまとめローン」は各金融機関が提供しているサービスで、それを利用する事によって借金を一本化する事が出来ます。
その為、返済日がバラバラだったりする事もなくなるので、自分で管理しやすくなります。

また分散している借金をひとまとめにするという事は、結果的に高額融資を依頼する事になるため、適用される金利にも影響を及ぼす場合が少なくありません。
一般的には少額融資に比べると高額融資の方が適用される金利は低金利と言う事になります。

したがって、おまとめローンを利用するメリットとしては、まず一つは管理がしやすくなる事、そしてもう一つは金利を下げる事が可能だという事です。
こういったメリットを良く考えて、おまとめローンを利用しましょう。


年収とおまとめローンの関係

おまとめローンを利用する場合は、その人の年収によっても利用できる金額が変わってきます。

金融機関は慈善事業でお金を貸してくれているのではなく、ビジネスとしてお金を貸しています。
そのため、回収できそうにない、少々不安だという人の場合は融資不可と言う判断が下されてしまうこともあります。
一般的には年収の3割から4割程度と言われています。

つまり、年収が500万円の人の場合は150万円から200万円程度の借金の合計額であればひとまとめにする事が出来るという事です。

審査基準は業者によって違う

ただそれはあくまでも一般論であり、この割合は各金融機関によっても違っているため、一概にこうだという事は出来ません。
おまとめローンを利用する事が出来るかどうかという事は、最終的には申し込みの後に審査を受ける事で正しい結果が分かるという事になります。


総量規制が適用される場合があるため注意

金融機関の中には総量規制によって年収の3分の1までしか借り入れが出来ないというルールになっている所があります。
その一つが消費者金融です。

消費者金融を管理しているのは貸金業法と呼ばれる法律ですが、それによって総量規制というルールが決められています。
これが適用される事によって借りすぎを防ぐ事が出来るというのが大きなメリットですが、人によっては既に年収の3分の1以上の借金がある状態になっている場合も多く、その場合は消費者金融のおまとめローンを利用する事が出来ない可能性が高いです。

年収の3分の1以上の借り入れがあっても大丈夫!

しかし、年収の3分の1以上の借り入れがあるという人でも心配する必要はありません。
総量規制が適用されるのはあくまでも貸金業法によって管理されている金融機関のみと言う事になります。
銀行法によって管理されている銀行に関して言えば、貸金業法の影響を受けている事は全く無いため、年収の3分の1以上の借り入れがあったとしても利用する事は十分可能です。

ただ、審査条件が消費者金融よりも厳しい場合もあるので、その点についてはよく理解した上で融資の申し込みをしましょう。


年収の金額よりも安定感の方が重要

おまとめローンを利用する事が出来る年収を考える場合、どうしても年収が何円以上あれば良いのか、何円以下では利用できそうにないのかと考えてしまう人は多いでしょう。

確かに利用できるかどうかという事はとても重要なポイントになるため、何円以上の年収にしておく必要があるかは利用者にとってはかなり気になるポイントになるかと思います。

ただ、実際には年収が何円あれば良いというよりは、安定した収入があるという事が金融機関側としては重要なポイントになります。
例えば、昨年は1000万円の収入があった人も今年は500万円に、さらに来年は600万円程度が期待できるという場合、ある程度の金額があるから大丈夫ではないかと思う人も少なくありません。

収入が安定してないと審査で不利

確かにぱっと見ると今の所500万円が最低だから、その3分の1程度までは借りられそうだと思うことはごく自然な心理だという事もできます。
ただよく見てみるとこの人の場合は年収に波がある状態であるため、決して安定していると断定できません。

来年は確かに600万円になるかもしれませんが、再来年は300万円程度に下がってしまう可能性もあります。
こうした安定感のない人はおまとめローンを利用し辛い状況になっているため、利用する為にも収入を安定させる事を心掛けましょう。