消費者金融の気になる延滞金について

消費者金融にお金を借りた際に、返済が遅れてしまうこともあるかもしれません。
この際に発生するのが延滞金です。
遅延生涯金などの名称で呼ばれることもある延滞金ですが、なぜ発生するのでしょうか。

通帳を悩ましげに見る女性


延滞金とはペナルティ

消費者金融から借入れを行う時には、必ず返済日を決めます。
もし、期日までに返済が間に合わなければ、それは当然のことながら債務不履行になります。
したがって、ペナルティとして延滞金を支払わなければいけないのです。
レンタルショップなどで物を借りた際に、期限を過ぎても返却しなかった場合に延滞料を取られることがありますが、それと同じと考えればわかりやすいでしょう。


消費者金融の延滞金の算出方法

消費者金融の延滞金は単純にいくら増えるというわけではなく、算出方法は少し複雑となっています。
しかし、この延滞金によって多額の返済を強いられてしまう可能性もあるため、できれば契約をかわす前にしっかりと理解しておきましょう。

延滞金の利率

消費者金融では延滞金の利率は利息制限法の上限である20%が設定されていることがほとんどです。
この利率で、遅れた日数分だけ日割り計算されます。
これは通常のローンの利率などよりもかなり高めなので注意が必要です。
さらに、法律上は上限金利20%の1.46倍までの請求が許可されることもあります。
この場合、年利29.4%にまでふくれあがってしまうのです。

延滞金の具体例

たとえば消費者金融から合計100万円を借金していて、ある期日までに10万円を返済する約束をしていたとしましょう。
仮に5日間返済を遅れてしまったとすると、10万円×20%÷365日×5日=273円の延滞金を支払わなくてはいけなくなります。


利息と延滞金の違い

ここで気になるのが利息です。
利息と延滞金はどのように違うのでしょうか。

利息と延滞金の同時支払いはない

利息はあくまでも返済期日まで発生するものです。
その後は延滞金がかかることになり、利息と延滞金が同時に発生することはありません。
つまり、返済期日までの支払いならば「元本+利息」の支払いになり、返済日以降の支払いでは「元本+延滞金」という計算に切り替えられるというわけです。
もし「元本+利息+遅延金」というような請求が来た場合には注意しましょう。


期日までの支払いが不可能な場合

以上のように消費者金融の遅延金は高金利で、放置したままでいると借金はどんどんふくらんでいくばかりです。
もし、支払いがどうしても遅れる場合には弁護士などに相談するのもひとつの方法です。

遅延金をゼロにすることもできる

多額の返済を予定している場合、返済が遅れてしまった場合の遅延金だけでも膨大です。
もし、期日に間に合いそうもない時には、なるべく早目に弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士ならば、遅延金をゼロにするように任意整理という交渉をすることもできるからです。


任意整理とするとどうなるか

消費者金融からの借入れに対して任意整理を行えば、遅延金がゼロになるなどのメリットもありますが、必ずしも良いことばかりではないことも肝に銘じておきましょう。

ブラックリストに載る

任意整理をしても官報に掲載されることはないので、第三者に知られることはありません。
しかし、ブラックリストには載ってしまいます。
任意整理の場合にはブラック情報が抹消されるまでには5年から7年程度かかり、その間に消費者金融を利用することはできません。


延滞金を発生させないためには

任意整理というと他人事のように感じる人もいるかもしれませんが、遅延金に困っているような状況からはあと一歩とも言えます。
まず、遅延金を支払わなくてもすむようにするにはどうすれば良いのでしょうか。

利用は計画的に

最初は少額のつもりで消費者金融から借入れを行っても、いつしか膨大な金額になっていたという例は少なくありません。
利用限度額を少なめに設定するなど、借り過ぎをあらかじめ防止するようにしましょう。

返済も計画的に

月々の返済額をできるだけ大きく設定するというのは、利息を少なくするという意味でも非常に有効な手段です。
しかし、支払いを遅れてしまうほど無理な金額では、高い利率がかかることになり少しもお得ではありません。
返済額も自分の支払い能力に応じた順当な額にしておきましょう。


……いかがでしたでしょうか。
消費者金融の延滞金というのは、最高金利以上の金利によって算出される金額です。
延滞期間が長引いてしまった場合にはとんでもない金額にふくれあがることもあるので、十分な注意が必要なのです。”