正しく知って有効活用!便利な学生ローンとは?

学生ローンという名前を耳にしたいことがあり人は少なくないかもしれません。
しかし、具体的にどのような商品かご存知ですか?

学生たち


学生をターゲットにしたローン

学生ローンとは文字通り学生を対象にしたローンのことです。
一般的に利用されているローンとは異なり、大学生など、正社員として働いていない人であっても利用することができるのが特徴で、学生にとっての大きな味方となってくれます。
この学生ローンですが、おもに消費者金融が提供しています。
一方、銀行が提供する学生向け商品は教育ローンと呼ばれています。


日本と海外では違う

日本の場合は、学生ローンというと消費者金融の商品のことだけをしめします。
しかし、海外では政府機関が提供するようなものを含め、公私両方の融資制度を学生ローンと呼んでいます。


通常のカードローンは学生不可?

そもそもなぜ、学生ローンが必要なのでしょうか。
学生が普通のカードローンを利用することはできないのでしょうか。

通常のカードローンは社会人のみ

一般的に消費者金融のカードローンでは20歳未満の未成年者、安定した収入のない学生などは融資対象にしていません。
これは、消費者金融は貸金業法によって利用者の年収の3分の1以上を貸付けることはできないと総量規制が定められているからです。
アルバイトのみの収入となっているなど、安定した収入が得られない学生は、総量規制によって貸付制限がかかってしまうというわけです。
そのような学生でもローンを利用できるようにと生み出されたのが学生ローンなのです。

学生でも利用できるカードローンもある

しかし、一部のカードローンでは学生でも利用できるようになっているものもあります。
ただし、親の承諾が必要だったり、アルバイトだとしても年収を厳しくチェックされるようなこともあり、すべての学生が利用できるわけではありません。


学生ローンのメリット

学生ローンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

審査通過率が高い

学生ローンは通常のカードローンと比較して審査通過率が高いと言われています。
最近ではパートやアルバイトでも審査が通るカードローンも増えてきましたが、それでも週5日フルタイムで勤務していないと借入れをするのは難しいようです。
一方、学生ローンならば週に2日か3日しかアルバイトをしていないような学生でも融資を受けることができるのです。

最高金利が低い

学生ローンの金利は最高金利が低めというのが特徴のひとつです。
最高金利に限って比較してみると、低金利と言われる銀行系カードローンに迫る勢いです。
最高金利というのは少額融資にかかる利子です。
したがって、学生ローンはほんの少しのお金を借りる分には大変お得な商品ともいえます。


学生ローンのデメリット

以上のように学生ローンにはさまざまなメリットがあります。
しかし、一方でデメリットも当然あります。

金利はやや高め

学生ローンは最高金利こそ低めですが、金利設定は実質15%から18%とけっして安いわけではありません。
大手消費者金融系カードローンと同じか少し高いぐらいの設定になっていることに注意しましょう。

ATMが利用できない

学生ローンは通常、指定の銀行口座への振り込みによって融資が行われます。
返済も引落しではなく、店舗窓口、銀行振込、現金書留などになっていることがあります。
カードローンのように、余裕のある時に気軽にATMから返済するというようなことができないのは残念ではあります。
もちろん、ATMからちょっと借入れるというようなこともできませんが、不便な反面、借り過ぎを防止することもできます。


学生ローンの注意点

学生ローンの利用にあたってはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。

どんな会社がやっているのか

学生ローンを提供している金融機関のなかには、あまり名前を聞いたことがないような会社もあります。
学生ローン専門の中小企業もあるので、大手消費者金融のように広告を出稿できる余裕がないだけで怪しい会社とはかぎりません。
そうとはいっても、見極めは非常に難しいものです。
貸金業法にのっとった問題のない金融機関なのかどうか、十分注意するようにしましょう。

たとえば、どれぐらい歴史があるのかというのもひとつの判断基準になります。
ヤミ金業者が長年にわたって摘発も受けずに営業を続けることができる可能性は高くないからです。
契約を結ぶ前に、信頼できる人に相談するのもひとつの方法です。

……いかがでしたでしょうか。
学生ローンはメリットもたくさんありますが、デメリットや不安材料も少なからずあります。
契約はくれぐれも慎重に行うようにしましょう。