お金がない生活を送っていて、ふと頭をよぎる誘惑。ギャンブルで一攫千金できないかー。地道にお金を稼ぐより、運に任せて一発勝負のほうが早道だし、楽に金儲けできるので魅力的です。しかし、ギャンブルで勝つのはそう簡単なことではありません。
ギャンブルに挑戦するのは自由ですが、負けた時のリスクや妥当性も含め、しっかり考えたいところ。ここでは、ギャンブルでお金のない生活を克服することの意味について考えてみましょう。
日本で合法的にできるギャンブル
ギャンブルというと、マイナスなイメージがつきまといます。まともな人間は、ギャンブルなんてやるものじゃない、という人もいます。しかし、ギャンブルといっても、公営施設で行われているものは、国の認可を受けたお墨付きの賭け事ですので、その行為自体が決して悪いこととはいえません。
日本で、合法的に実施されているギャンブルは、競馬、競輪、競艇、オートレースです。これらは国会で法制化されているので、それぞれの法律に準じて運営されています。つまり、立派な合法行為といえるでしょう。
また、パチンコもギャンブル色の濃い娯楽事業ですが、こちらはかなりグレー色の強い領域といえます。ただ、先に述べた４つの公営ギャンブルと違い、規制する法律がないので、事業者にすべての運営が任されているのが実情です。
違法なギャンブル
わかりやすくいえば、国が法律によって規制した公営ギャンブルを除くすべての賭博行為は違法ということになります。例えば、野球や相撲などの試合結果を予測して賭け事となる行為はすべて違法賭博扱いです。
海外では多くの国が公営として認めているカジノも、日本では違法扱いです。しかしこちらは法制化の動きも見られますので、近い将来カジノ施設が国内で誕生するかもしれませんね。
宝くじもギャンブル？
ギャンブルというジャンルでは語れないかもしれませんが、宝くじもいってもれば賭け事の一つといえますね。毎年時期がくると大きな話題を呼んでいるサマージャンボや年末ジャンボに加え、毎週購入が可能なロト6など、バラエティにとんだ宝くじが駅前などで発売されています。
スポーツ振興が目的で始まったサッカーくじの「toto」も、サッカーファンのみならず、ギャンブル好きな人に大人気ですね。野球賭博が認められていない分、スポーツ好きのギャンブラーの受け皿となっているきらいもあります。
ギャンブル的要素の強い株
株の売買行為も、ギャンブル的要素が強いといえます。その株を買えば大もうけできるかどうかは、結局のところ誰にも分かりません。安定している企業の株を買えば利益がでるとは言い切れませんし、小さくて無名のでも画期的な商品を世に送り出してその株は急上昇するかもしれません。
株の売買はサラリーマンから専業主婦まで、幅広く利用されています。特に、時間もあって手の空いている専業主婦などの利用が目立ちます。自分の投資した株の値動きを見ながら一喜一憂する。それほど大きな買い物でなければ、一つの娯楽としても楽しめます。
株の売買は一種の商行為ですが、結果を予測してそこにお金を投資する性質を考えれば、ギャンブルといえなくもありません。しかも公営ギャンブルのように規制もなく、家にいながらにして簡単に買える。そのうえ、ハイリスクもあればハイリターンもある。ギャンブルに詳しくないビギナーがもっとも手を出しやすいのが株といえるでしょう。
引き際が大事
どんなギャンブルでも、勝っているときはいいですが、負けた時は潔くあきらめる引き際が大事です。熱中するあまり、負けた分を取り戻そうとさらにお金を注ぎ込み、さらに傷口を広げてしまう。お金がない生活どころか、借金地獄にはまり込む典型パターンです。
ギャンブルで稼ぐ行為には、データや勘、経験値やセンスも左右されますが、一番大きな要素は時の運でしょう。負けが込んでいるときは、運の巡り合わせだとあきらめて、次の機会に賭けましょう。
依存症に注意
お金のない状況をなんとかギャンブルで打開する。誰もが一度は考えることです。しかし、興味本位ではじめたギャンブルに、いつの間にか熱中してしまい、やめられなくなってしまうギャンブル依存症の問題もあります。本来なら生活費に回すべきお金までギャンブルに注ぎ込んでしまう。そんな傾向があるとしたら要注意です。
依存症になるまではまり込んでしまうと、お金がなくてもどこかから借金をしてまでギャンブルに挑戦しようとします。お金を稼ぐのが目的でなく、ギャンブル行為そのものが目的となってしまうと、いくら負けても損をしたという感覚すらなくなってしまいます。こんな状態にならないためにも、ギャンブルをするときは常に自戒しつつ、程度を守って挑戦してほしいところです。
まとめ
お金がないときに、ギャンブル行為でその穴埋めをする。公営ギャンブルであれば合法であり、やり過ぎに注意さえすれば、問題ないといえるでしょう。しかし、そればかりに頼って地道にお金を稼ぐことを怠れば、いつか大きな落とし穴にはまるので、注意してください。