消費者金融やクレジットカードなどのキャッシングにおける返済額を減額するための手続きを、「債務整理」と言います。
債務整理と一言で言っても、様々な種類があり、それぞれの手続きによりメリットとデメリットが存在します。キャッシングの返済で悩んでいるなら、それぞれの債務整理を比較して、今自分が何をするべきなのか考えてみましょう。
弁護士と相談


消費者金融契約者は多くなっている

現在カードローンを利用してお金の借り入れを行っている人は少なくありません。
消費者金融のカードローン利用者の数は年々多くなっており、消費者金融の貸付残高は現在日本国内で9.3兆円とも言われています。
その中でも複数社にわたってお金を借り入れている多重債務者の割合が多くなっており、50万人近くの人が5社以上のカードローンを利用してお金を借り入れていると言われています。

多重債務は返済が大変

しかし複数社にわたってお金を借りていると、それぞれの業者への利息の支払いで返済の負担が大きくなってしまいますよね。
復数から小額キャッシングを行うと、適用される金利はそれぞれ上限金利が適用されてしまい、発生する利息の金額も高くなってしまいます。
返済の負担で生活が押しつぶされてしまう前に、債務整理を検討してください。


過払い金請求

貸金業法改定により、金利の上限が法律で明確に定められました。以前あった利息制限法と金利上限法に開きがありました。その金利の開きこそグレーゾーン金利です。このグレーゾーン金利によって支払っていた利息は本来支払う必要のなかったお金です。
この多く支払っていた利息を過払い金といい、この過払い金の請求を行うのが過払い金請求と言います。
テレビCMなどでも聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。


任意整理

任意整理は、裁判所を通さないで債務者との返済について直接交渉を行う債務整理です。弁護士など専門家と共に、これから支払う利息を減額した上で、3年から5年をかけて返済の計画をたてることになります。
金利の見直しも行うため、それまでの返済で過払い金が生じていた場合はお金が戻ってくるケースもあります。


特定調停

特定調停は債務者と債権者を裁判所が仲介して、返済額や返済条件の見直しを行う債務整理です。
これは個人で行う債務整理のため、弁護士や司法書士と相談しながら進める債務整理より手数料を押さえることができます。しかし手続きが複雑なことと時間がかかること。特定調停に乗り気ではない債権者が多いことに注意が必要です。


個人再生

個人再生は裁判所に申し出ることで、返済額を5分の1程度に減らすことができる債務整理の手続きです。個人再生のためには、3年間程度で返済の目処を立てることができるほどの、安定した収入が必要になります。


自己破産

自己破産は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
自己破産を行うと、今現在抱えている借金はすべて免責となり返済の必要がなくなります。しかし代償も大きく、多くの財産が差し押さえによって手放すことになってしまいます。返済が不可能になったときの最終手段として覚えておきましょう。


債務整理のメリット

債務整理のメリットはやはりなんといっても、返済額をかなり少なくすることによって返済の負担を軽くできることにあります。
借り入れているお金の金額が高ければ高いほど効果は大きく、5分の1程度に返済額を減らすことができる場合や、自己破産なら今後一切返済の必要がなくなる場合もあるくらいです。
多重債務で家計が火の車…そんな方には強くこの債務整理をすすめたいです。


債務整理のデメリット

債務整理にあるデメリットはやはり、弁護士や司法書士に依頼を出す手数料でしょう。
しかし考えてみてください。弁護士へ手数料を支払うだけで、その何倍もの返済額を支払うことは無くなるのです。
債務整理は個人で行うこともできますが、個人で行う場合は多くの知識と時間が必要になります。やはり債務整理に詳しい専門家に依頼を出すのが確実です。


おまとめローンと比較して

もっと気軽に行うことができる返済の負担を減らすための手立てがおまとめローンです。おまとめローンで借入れたお金で復数のローンを一本化すれば、金利の引き下げによって返済額を減らすことができます。
しかし効果が小さいこと。おまとめローンでお金を借入れることで返済の意識が薄らいでしまうことなど注意が必要です。


まずは情報収集を

このカテゴリーでは債務整理についての詳しい情報を載せていきます。債務整理について詳しく知っておかないと実際に債務整理を行うのは難しいですよね。